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> 小説

恋愛ネット小説Ⅱ 

 美少女、そんなものゴミ箱にいっぱい溜まってるよ。
 
 俺は今、次から次へと世に出ては消えていく美少女に憐れみを抱いている。その憐れみは自分自身の行動にも向けている。何故なら、俺は究極の美少女を書くネット小説家だからだ。

 人は飽きる。刺激に飽きる。飽きて新たな刺激を求めるのが人間だ。そのような人間、人々の欲求のまま、めまぐるしく現れては消えていくアイドル達。アイドルの個性や才能は、まるでスーパーで売られる日用品並みに人々に消費されてしまう。日毎の新人デビューと同時に古い新人達はあっという間に消えていく。読者の快感を刺激するのが存在理由であるかのようなラノベ本もアイドル同様、流行り廃りが激しいという。新人賞を取り、本を一冊出しても次の二冊目がなかなか出ないのがこの業界のようだ。作家の新旧入れ替わりはアイドル並みなのか。
 そのような現実に気づいてしまうとプロの作家になろうなんて夢想はシャボン玉の泡のように弾け飛ぶ。ネット小説家というのもちょっと考え直した方がいいかも知れない。ランキングの結果に一喜一憂して読者の求めるままに書くという姿勢は欲求を満たしてるだけの消費行動とあまり変わり映えしないと思うからだ。

 俺は何を書くとき一番嬉しいのだろう。俺は何故書きたいと思ったのだろう。人は何故怒るのか? 凡そ小説を書く者は、人が何故笑うのか、何故泣くのか、などの疑問に答えを持っていなければならないんじゃないだろうか。読んで心を動かされる、感情を揺さぶられることがなければ小説は文字ばかりのゴミ同然じゃないのか。面白い作品は読む者を作品のちからでねじ伏せる、倒れた心を引き起こして圧倒する。そうだ、そんな小説に俺は出会った。出会っちまったんだ。くそう、俺にできないはずがない。俺のやりかたで俺自身を圧倒するものを書いてやる。

 一晩寝て酔いから醒めた俺は、現実世界のやりきれなさを苦いコーヒーと一緒に味わっていた。その時は、これから起きる事件のことなんて毛筋ほども感じてなかった。只々、小説を書く意味を、書く目的を探していただけだった。

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  • 2009.03.05 22:40 
  • Comment : (2) |
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comment

美少女はゴミ箱にいっぱいつまっていますか……夢のようですね。
確かに、美少女キャラって使い捨てされがちですからね。せちがらい世の中です。

「俺のやり方で俺自身を圧倒するものを書いてやる」←かっこいいですね
  • 2009.06.02 19:45
  • URL |
  • 神田夏美 |
  • edit |

神田夏美 さん

> 美少女はゴミ箱にいっぱいつまっていますか……夢のようですね。
> 確かに、美少女キャラって使い捨てされがちですからね。せちがらい世の中です。

そうですよねえ。拾い集めたい・・・

> 「俺のやり方で俺自身を圧倒するものを書いてやる」←かっこいいですね

この主人公はおおきなこと言うわりに腰が重くてなかなか書きよらへんので蹴っ飛ばしてやってください。

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